家庭でできるお金の教育「おこづかい」

最終更新: 8月21日

皆さんのご家庭では、子供におこづかいをあげていますか?おこづかいは「いつからあげていいのか?」「いくらくらいが適当なのか?」気になっているご家庭もあるかもしれません。


少し古いですが、金融広報中央委員会が2015年に行った調査によると、小学生の7割強、中学生の8割強、高校生の約8割が「もらっている」と回答しています。つまり、日本の家庭のほとんどの子供がおこづかいをもらっているようです。【図表1】

【図表1】おこづかいの有無

しかし、もらっている金額や、その渡し方も様々です。月単位、週単位で決まった金額を渡す「定額制」や、小学校低学年ではあまり規則性のない「ときどき渡し」のご家庭が目立ちます。【図表2】【図表3】 【図表2】小学生のおこづかいのもらい方

【図表3】小学生のおこづかい額


ここで基本に立ち返ってみましょう。そもそも子供におこづかいを渡す意義は「大人になったときに、上手にお金とつきあえるようになるための練習をさせる」ということなのです。


大人にとっては当たり前のことですが、お金は使えばなくなってしまいます。限られた金額の中で欲求をコントロールし、一定期間内でやりくりして計画的に貯金をすれば、欲しいものを手に入れる達成感を味わえます。反面、無駄遣いをすれば本当に欲しいものをあきらめなければいけないことになります。


子供は経験を通じて学習します。子供は目先のことに目が行きがちなので、貰ったばかりのおこづかいをすぐに使い切ってしまうこともあるかもしれません。そうした中で、「次は計画的におこづかいを使おう」「アレを我慢すればコレが買える」と、失敗から学んでいきます。

「管理能力がないから、まだおこづかいはムリ」ではなく、管理能力を身につけるために大人の目が届く年齢から、おこづかいを渡し始めることに意味があると考えてみると良いでしょう。


そのためには、お金が足りなくなったからといって、子供にねだられるままに追加のお金を渡すのはおすすめできません。また、子供に失敗をさせたくないから、先回りしてアレコレ言うのもグッと我慢しましょう。お金の教育には、親御さんの忍耐力も必要とされるものなのです。


では、おこづかいの使い方について、大人はどのようなサポートやアドバイスをするのが望ましいのでしょうか?

衝動買いを抑え、計画的にお金を使うヒントを提供する一例が、貯金箱や封筒などを2種類用意して、「必要なもの」と「欲しいもの」に予めおこづかいを分ける方法です。あらかじめ予算を立てて必要なものを買い、余ったお金で楽しむためのものを買うという感覚を「見える化」して身につけることができます。


また、ゲームや通販など、中高生でもインターネットを介した決済をする機会がある昨今、電子マネーなどの「見えないお金」と上手につき合う訓練をすることも大切です。手持ちの現金が減らなくとも使った金額をおこづかい帳にきちんと記入する習慣をつけさせましょう。

また、最近は保護者が利用額の上限を設定できる子供用の電子マネーなども登場していますので、上手に活用すれば、無駄遣い防止効果が期待できます。


ご家庭でできるお金の教育は、他にもあります。

例えば、おこづかいを渡すタイミングで、ご家庭で毎月何にいくら払っているのをお話してみるのも良いでしょう。普段何気なく使っている電気や水道にもお金がかかっていることに気づくことができます。


また、子供と一緒に商店街やスーパーに行き、自分のものはおこづかいで買わせる一方で、家族の食材にどのくらいかかっているかなど(外食との差なども意識させるように)買い物をするのも良いでしょう。


自分と同じように親も限られた収入の中でやりくりしていることがわかり、働く家族への感謝の気持ちが芽生えるきっかけにもなるかもしれません。おこづかいをきっかけに、ぜひ皆さんのご家庭でも、お金の大切さを子供と一緒に考えてみてください。

*本記事は知るぽると くらし塾 きんゆう塾 2015年冬号より加筆修正して転載しています。

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